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shomarinのピアノ室跡

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Roland R-09の分解・修理

Roland R-09の分解修理

 R-09を2006年6月に購入しましたが、LINE入力端子を使っているうちにL-chからの入力が出来なくなりました。プラグの抜き差しでジャック取付部のプリントパターンが剥離したようです。
分解してわかったのですが、ジャックはプリント基板に4カ所の半田付けのみで固定されています。したがって、プラグの抜き差しによって基板剥離が発生する可能性が高いと思われます。明らかに設計上の配慮不足です。
 最近R-09の使用頻度が高く、修理に出してしばらく使えなくなるのも耐えられないので自分で修理すると共に抜き差しに対する対策を行うことにしました。

※R-09を分解すると正規の保証が受けられなくなります。分解に際しては自己責任においてお願いします。

1.R-09の分解
R-09を分解するためにはまず、裏面のカバー(銀色)部分を外します。これは両面テープで接着されていますのでMIC、LINE IN入力部分からマイナスドライバーでこじ開けて銀色部分と黒色部分を分離します。するとビスが隠れていますので合計3本のビスを外します。これで本体が分解できます。ねじはこの3本だけです。

分解1.jpg
裏蓋

分解2.jpg
表面

2.修理と対策
 LINE INの端子をよく見ていくと、基板の剥離が見つかりました。LINE IN端子は4カ所の半田のみで固定されており、R-09にプラグを差したまま持ち歩いたときに力がかかり基板が剥離したようです。本来はコネクタ本体を物理的に固定すべきです。ソニーのPS2(SCPH-70000)の電源端子も同様の設計で故障が多発しています。どちらも設計不良の典型的な例でしょう。
 剥離した部分は表面から基板のビアホールを経由して裏面につながっています。従って表面だけで修復するのは困難なのでジャックの端子から裏面の抵抗器の端子までジャンパ線で接続することにしました。

修理1.jpg
基板表面

修理2.jpg
基板裏面

 今後もプラグの抜き差しは頻繁に行うので今後不良が発生しないように対策を行います。
ジャックを接着剤で基板に固定すると共に、ジャックにゴム板を貼り付けて表フタで押さえつけるようにしました。

修理3.jpg
ゴム板貼り付け

元通りに組み立て動作確認し、修理完了です。
ジャックを固定しましたので安心してプラグの抜き差しが出来るようになりました。
R-09をお持ちの方はLINE INやMIC端子にプラグを差したときにプラグに無理な力がかからないように気をつけましょう。

(2006.9.16)


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